ビードストッパー、リムロックとは何か?
2018/09/09
オフロード走行を始めると聞くようになってくるのがビードストッパーだと思います!
しかもそれを装着するとパンク防止になるとか…?!何々?!その神アイテムは?!っと思われた方も多いでしょう。
ビードストッパーの必要性と機能を説明するには、オフロード走行とチューブについて説明する必要があります!
ちなみにビードストッパーはリムロックと呼ばれたりもしてます( ´∀`)
関連:http://offloadbike.main.jp/offload/オフロードバイクのチューブタイヤの交換方法!
ビードストッパーがパンク防止になる理由とは?
オフロード走行では、雨でグチャグチャになった滑りやすい場所などではタイヤは空転するばかりで、なかなか前に進んでくれません。
そんな時にはタイヤの空気圧を抜いて、タイヤの接地面積を増やしてグリップ力を稼ぎます!
ですがタイヤの空気は抜けば抜くほど、タイヤのビードとホイールの密着力が弱くなります。
そして、その密着力が弱くなったまま思いっきり走らせると、タイヤは回らないけど、ホイールだけが回るという現象が発生します。
そこまでド派手に回るわけではなく、多少ズレる程度ですが…。
そうするとチューブにくっついているエアーバルブが千切れると言う事態になり、修理不可能なパンクになります。
そこで、空気圧を落としてもタイヤとホイールの密着力を弱くさせないためにあるのがビードストッパーなのです!
空気圧を落としても密着してくれるので、チューブのズレによるパンクが防止できるのです。
釘を踏んだ等のパンク防止効果はありませんのでお気をつけ下さい。
ビードストッパーの使い方
自分のホイールに合ったサイズを使おう!
リムを確認してみると、写真のホイールの場合は21☓1.60と書いてあり、これは21インチのホイールでリム幅が1.60インチとなります。
間違ったサイズを買うと、正しく取り付け出来ないので注意が必要です!
大体のバイクでは、ホイールにビードストッパーをあらかじめ取り付けできるように穴が開いています。
穴を開けっぱなしだと、水や砂が入り込むのでゴムのフタがあります。
それを外すことでビードストッパーを装着できるようになります。
穴がない場合は、ドリルで新しく穴を開けてから装着します。
そこにビードストッパーを装着させてナットを締めることによって、ビートとホイールを強烈に密着させます!
セロー250のリアタイヤはチューブレスになっているので、取り付けはできません。
それと、ビードストッパーが必要になる空気圧の目安は大体1kgf/cm2以下ですね!
これより下げる場合はビードストッパーを装着したほうが無難です。
下げる人だと0.5kgf/cm2や、それ以下まで下げます。その場合はフロントに1個、リアに2個ビードストッパーを装着することをオススメします。
ビードストッパーの種類
ビードストッパーの種類はゴム、メタル、ナイロンの3種類あります!
ですが今や、ゴムのビードストッパーは無いので割愛させていただきます(;´Д`)
ゴムで出来ているビードストッパーは多分、昔のスポークホイールを採用したオンロード向けだと思います。
お金が無いのに、ビードストッパーが壊れた時にジャンク屋に行き、カワサキのZ2についてたビードストッパーを売ってもらったことがありますΣ(゚Д゚)
ビードストッパー メタルタイプ
今現在、主に使われているメタルタイプのビードストッパーです!
アルミを使用していて、ビードにガッツリ食い込んでタイヤとホイールを密着させます!
裏側の部分はチューブと接触するのでゴムのカバーが付いています。
古くなってくるとアルミとゴムの部分が剥げてしまうので、そうなったら交換しましょう!
大体一つ1,500円程度で購入可能です。
メタルタイプは重たいので、スピードを出して走行しているとブレたり、燃費悪化につながります。
ビードストッパー ナイロンタイプ
これがナイロン製のビードストッパーです!モーションプロというメーカーが販売しています。
コイツのスゴイ所は高強度のナイロンで作らているので超軽量!
メタルタイプが110gほどに対し、コイツは68g!
同じサイズでこれほどの重量差です! ホイールに装着する部品なので軽量にこしたことはありません!
金属製ではありませんが、しっかりとビードに食いついてくれます!
軽量なので、ビードストッパーをつける事に対してのデメリットはメタルタイプより良くなっています。
問題は値段ですかね、普通のビードストッパーの2倍の値段…!
まぁ3,000円程度ですし、頻繁に壊れる部品では買っておいて損はないと思います。
空気圧を低圧にして走るデメリット
ビードストッパーを入れて、タイヤの空気圧を抜いて低圧の状態で走行すると、今度はリム打ちと言うトラブルが起こります。
リム打ちとは、木や石などのギャップにタイヤがぶつかり、低圧すぎるタイヤでは衝撃を吸収しきれず、チューブがホイールに挟まれてが切れる事を言います。
なので、「めちゃくちゃグリップするぜー!!」なんて言って走っていると、そういう咄嗟の物に反応できずにぶつかってパンクします(;´Д`)
何度そのトラブルに見舞われたことか…。気をつけてても、ちょっとした事で遭遇するトラブルですね…。
その、リム打ちを予防する為に、今度はヘビーチューブと言うものが存在します( ´∀`)
オフロードは深く行けば行くほど色々と対策品があるんで面白いですね!
それと林道を低圧で走るのは良いですが、舗装路を低圧で走ると、タイヤから出る音がすごくうるさいです。
あとは設定れている空気圧に全然足りていないので燃費も激落ちします(;´Д`)
そうなってくると今度はコイツがおすすめです。携帯性に特化した空気入れです。
足で踏んで安定させることも可能ですし、小さい割に案外空気が入ってくれます。
これがあれば林道で空気圧を落とし、舗装路では空気を入れて走ることが出来ます。
豆知識 なぜオフロードバイクではスポークホイールが採用されているのか?
オフロードバイクでは当たり前に使用されているスポークホイールですが、なぜオフロードバイクに使われているのかというと、オンロードバイクに採用されている、キャストホイールに比べて、スポークホイールは衝撃を吸収する事に優れているのです。
キャストホイールだと、剛性が高すぎますし、最悪割れます。
路面の凸凹や、ジャンプでの着地の衝撃をスポークがたわむことで衝撃を吸収しています。
そういった事を想定しているオフロードバイクでは、ほとんどがスポークホイールを採用しています。
そんなスポークホイールも、ニップルの穴が開いているため、仮にチューブレスタイヤを装着しても、リム部分から空気が漏れてしまい意味がありません。
しっかり空気圧をかけるために、チューブが採用されているのです。
ちなみに、昔のバイクにスポークホイールが採用されている理由は、当時キャストホイールを完全な円で作る技術が無かったから(;´Д`)
まとめ
オフロードをガッツリ堪能する人はビードストッパー装着をオススメします!
やはり、リム打ちでパンクを恐れるよりも、堪能したい!っという人の方が多いと思います。
自分の周りではパンクしても対応できる様に、パンク修理の為の道具や、最悪の場合も考え予備チューブを携行しているひとが多いです。
砂利道などのフラットダートしか走らないよって方には、あまり縁が無いものだと思います。
パンク修理の為の荷物は多くなるし、燃費は悪くなるし、走行音もうるさいですしね。
でも、もしかしたら一度タイヤを低圧にして走行してみたらハマるかもしれませんよ…?