超重要!エンジンに使われるノックピンの役割とは?
2018/03/30
皆さん、ノックピンってご存知ですか?ダウエルピンとも、単純にピンと呼ばれる事もあります。
エンジンのオーバーホールをしているとお目にかかる事があるかと思いますが、以外と役割は知らなかったりします。
エンジンのオーバーホールと言うと、とりあえず最初に組んであった通りに組めば大丈夫だ…!とこの部品について特に何も思わないかもしれません。
ボルトには誤差が生まれる
ボルトが入る穴は入りやすくするために、余裕を持って1mm程度大きく開いています。
場合によってはもっと大きく開いているものもあります。
ボルトだけでエンジンを組んでいってしまった場合、シリンダーとヘッドに1mm程度の誤差が出てしまう場合があります。
エンジンは1/1000の精度で作られています。1mmの誤差はかなり大きい訳です。
エンジン内部にズレが生まれると、最悪エンジンの損傷に繋がる場合もあります。
そこでノックピンが必要なのです!
ノックピンは位置出しの為の部品!
ノックピンはパイプ形状になっていて、ボルトが入る穴に軽く圧入して使います。
かなり精度があり、一つのパーツに2つ使用し、パーツの位置出しをします。
これがある事によってエンジンパーツの位置が正確に出されているのです。
エンジン内部でもオイルが通っていない場所は、ノックピンがサビッサビで発見されることがあるので、その場合はしっかり新品に交換しましょう!
決して意味のない部品では無いのでオーバーホール時には気をつけて扱ってくださいねー!