DIRT BIKE-ダートバイク

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エンジンが始動しない原因を突き止める!

   

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大雪の日に遊びに出かけて、エンジンを止めて休憩したらその後エンジンがかからなくなった!っと、軽トラで我が家に運び込まれてきたクランケ。
そして、しばらく修理に時間が取れなかったので、少し空いた時間でエンジンの始動を試みるも、始動する気配がない。

こういう場合はエンジンが始動しないからと言って、焦らず簡単な順から原因は探っていきましょう!
すごく大掛かりにキャブを外して見たりなどしてみても、原因がキルスイッチだったら今までの苦労は意味無いですからね!

 

バイクのエンジンが始動しない時に確認する順番!

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まずはキーがONになってるか確認する!

まぁ、こんなのセル付きのバイクに乗ってれば一番最初に思いつくもんなんですが
キックスターターのバイクはたま~に気づかない事があります(笑)

大抵はキーをオンにしてニュートラルにして、キックしていれば点灯するはずの
ニュートラルランプが点灯しないから気づきますね。

各センサーに引っかかって無いか確認!

ギヤが入った状態でサイドスタンドが出てる状態だとセルは回りません!

今のバイクはサイドスタンドセンサーやクラッチレバーにセンサーがあるので、ギヤが入ったままサイドスタンドが出ているとセルが回りません。
これはサイドスタンドが出たまま左に旋回すると転倒してしまう可能性があるので装着されています!
サイドスタンドを出してニュートラルの状態から1速に入れるとエンジンが停止するようになってます!

ちなみにスクーターの場合はブレーキ握らないとエンジンかからなかったりしますよね~。

 

転倒センサーが原因の場合も!

最新のバイクだと、転倒した際にバイクが暴れ回らない様に転倒センサーが付いています。
その名の通りですが、転倒した際にエンジンが自動的に停止される様になっています。
この場合は、起こしてセルスタートボタンを押しても反応しません。
一度キーをオフにして、もう一度オンにするとセルモーターが回るようになります!

 

キルスイッチには要注意です!

一番しょぼいトラブルNo1!!
バイクの触りまくった後や、いつの間にかキルスイッチがオフになってたりする場合があります!
後は友人のイタズラでキルスイッチをオフにされていたりするんで要注意です(笑)

チョークを引きっぱなしじゃないか?

これもありがち!
夏場のチョークがいらない季節や、エンジンが熱くなっている時に
チョークを引きっぱなしだと混合気が濃すぎてエンジンが始動しませんよ!

むかーしむかし、後輩に「バイクのエンジンがかからないんです!」って連絡があって
急いで現地に行ったら、チョーク引いて暖気してる最中にエンジンを止めて、そのままで再始動しようとしてエンジンがかからなかったって事がありました(笑)

もしかしたらガス欠?

これもたまーにあります。
ガソリンメーターが無いバイクだとありがちですよね。
ガソリンメーターが無いバイクに乗り始めた頃は、航続距離が分からなくてガス欠にさせた事がありましたw

そんな時はタンクにくっついてるガソリンコックを、リザーブの意味であるRESかPRIに回してスタンドへGOです!

転倒してエンジンが停止した場合

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キャブレター内のガソリンが漏れてしまっている

転倒すると、ほぼ確実にキャブレター内に入ってるガソリンが漏れてしまいます。
そうすると、キャブレターの中にガソリンが無くエンジンがかかりません。
キャブレターにガソリンを送れば解決です!

ですが、燃料タンクのコックの種類によって対処が変わってきます!

燃料タンクのコックによっては落下式と負圧式があり、
落下式はON、OFF、RES(リザーブ)とコックに表記されていて、待っていれば自然にキャブレター内にガソリンが溜まります。

一方負圧式はON、PRI(プライマリー)、RES(リザーブ)とコックに表記されています。
ピストンの負圧でガソリンをタンクからキャブレターに吸い込む構造になっています。
このコックの場合はPRIにすると強制的にキャブにガソリンが流れるようになっているのでPRIにして待つか、
セルやキックでエンジンを動かし続け、キャブレターにガソリンを供給させましょう!

転倒の際にガソリンがエンジン内に入り込んでいる

たまーに、派手に転倒するとガソリンがエンジン内に入り込み、プラグを思いっきり濡らしてしまいます。
そうすると、エンジンが始動し難くなります。

4stバイクなら何とかなる可能性がありますが、2stバイクだとその場でプラグを交換しないとエンジンが再始動しないかもしれません。

 

後はその場で直すには難易度高めです

エンジンの焼き付き

焼きつきの症状は、走行中にアクセルを捻っているのに徐々にエンジンの回転が落ちて止まったりします。
酷いものだとその場でエンジンが急停止してセルが回らない、キックが降りない。と言った症状があります。
焼き付きはエンジンは再始動してもマフラーから白煙を吹く場合があります。

あとは、エンジンが停止する前後に異常な音や挙動がなかったかどうか?
まぁそんな事があったら、もはやその場ではお手上げですね(笑)
エンジンがご臨終かもしれません。

走行距離が多くて圧縮抜けってのも…。

 

エアーフィルターの劣化

エアーフィルターはほとんどがスポンジで、劣化するとボロボロになり、指で触ると崩れるほどになります。
そうなるとキャブレターが吸い込んでしまってエンジンが始動しない場合があります。
運良くエンジンが始動しても空気が入ってこないので、これが原因でプラグがカブったりしちゃいます。

 

マフラーの詰まり

4stバイクではあまり考えられませんが、マフラーが詰まっている場合があります。
2stバイクの場合、ススや未燃焼のガスが原因で詰まる場合があります。
特に純正マフラーのまま長年乗ってるとあったりします。

それと笑い話ですが、長期間バイクを放置したら、マフラーの中に虫が巣を作りエンジンが始動しない事がありました(笑)

 

プラグから火花が飛んでない

この場合はプラグの突然死の場合があります。

プラグ以外の原因となるとイグニッションコイル、CDIだとか電装系になると原因究明に手間がかかります。

 

KDX125SRを題材に原因を探る!

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っと言う訳で、上記を考慮して探っていきます。

キーはオンになっていて、キルスイッチはRUNの状態になっている。
ガソリンの残量チェック!

ってなると2stはアレしかないでしょー。

 

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コレっすコレ。
プラグですよ。

大雪という滑りやすい状況で、スピードも出せずダラダラ走ってたって事はカブってるでしょ!

しかも、友人の手元に来た時からプラグ交換したと言う話も聞いてない。

 

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はい、当たり(ノ゚∀゚)ノ
ガソリンと2stオイルが混ざった混合気がベッチョリ付いております。

しかも、プラグの電極の角が丸くなって火花も超弱い!

ここマジで重要です!
これはマジでエンジンの状態が悪くなるんで良く見ておきましょう。

この状態なら真鍮ブラシで磨いて乾かせば使えなくも…無い…?
けど、そこまでプラグは高くないんで迷うくらいなら交換しましょう。

2stに使うプラグならイリジウムとか高級品じゃなくて、ノーマルで良いと思います。
どうせ、いつカブって使い物になるか分からなくなるんで(;゚д゚)
イリジウムプラグ買うなら、予備で何個か常備しておいた方が精神衛生上よろしいかと思いますヽ(´ー`)ノ

4stでプラグ交換をあんまりしないって人ならイリジウムでも良いと思うんですけど
エンジンの状態を定期的に確認する上ではノーマルプラグをこまめに変えてた方が良いですねぇ~…。

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新旧の比較ですw
写真じゃあんまり分からないですけど、電極の角が違いますよ( ・∀・)ノ

KDX125の純正プラグはBR8ES。

ちなみにプラグ交換は、思いっきり締めちゃダメですよ~。
エンジン側はアルミ製って事が多いので思いっきり閉めると、エンジン側のネジ山がボロボロになってしまう可能性があります!

 

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プラグ交換後、キック一発始動!

そして出るわ出るわ白煙がw
まぁ、カブった2stエンジンはこのくらい煙出ますよねー。

で、しばらくエンジンを温めた後に試運転。
エンジンを軽く高回転まで回してやればオッケー!

 

以上、エンジンが始動しない場合のトラブルシューティングでしたー。

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