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オフロードバイクのチューブタイヤの交換方法!

      2018/03/30

オフロードバイクのタイヤは過酷な状況で使用され、走行距離も大して伸びてないのに交換になってしまうのが日常…。
オンロードを走ろうが、オフロードを走ろうが、オンロードタイヤより減りが早いのがオフロードタイヤなのです。

タイヤの角が無くなったから、レースに出るから…、などの理由でタイヤの交換を毎度バイク屋にお願いしていてはお金が足りなくなってしまう…。

なので自分でやってみましょう!

慣れてしまえば案外簡単に終わります。
自分の場合は車体からホイールの脱着、タイヤの組み換えで20分ちょいで完了出来るようになりました。

文字と写真だけでは伝わりきらない部分があるので、今回は記事の最後にタイヤ交換の動画を掲載します。



準備するもの

  • タイヤレバー 2本(3本あれば楽)
  • スパナ12mm
  • 虫回し
  • ビードワックス
  • 空気入れ

最低限この道具を用意すればタイヤ交換は出来ます。

あと、タイヤ交換は全身を使ってやるので汚れても良い服でやりましょうね!

 

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このタイプのレバーが主流ですが、人によってはパンクさせやすい様です。
その場合はこちらの耳かきの様な形状をしたタイプのタイヤレバーが良い場合があるみたいです。

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用意すれば安心できるもの

  • パンク修理キット
  • 修理パッチ100枚
  • リムバンド
  • 前後新品チューブ
  • ビードストッパー

これだけ用意できれば安心でしょう。

修理パッチ

初めてのタイヤ交換は十中八九パンクさせます。
完全に組み込んでから空気を入れてみたら2~3箇所パンクするのは当たり前レベル。
なのでパンク修理キットはほぼ必須でしょう。事が起こってから買いに行くより予め用意しておいたほうが安心感があります。
そして、パンク修理キットに付属されている修理パッチでは足りなくなる可能性大なので予備の修理パッチも用意しましょう。

自分は最初のタイヤ交換は同時に4箇所パンクさせました…。

前後の新品チューブ

修理パッチでカバー出来ないほどのデカい穴を開けてしまった場合は新品チューブにしましょう。
一応、大きい修理パッチも市販されていますが…面積が大きい物はなるべく修理せずに交換したほうが安心です。

リムバンド

リムバンドは、チューブに空気を入れるとチューブがスポークに密着してしまい、パンクに繋がるので必ず必要な部品です。
久しぶりにタイヤを組み換えてみたりすると、切れている事があるので準備しておくと安心です。
リムバンドが無い場合は緊急用として、ガムテープを利用する人もいますが、後々剥がすのに苦労するので素直にリムバンドを使いましょう。

ビードストッパー

せっかくタイヤ交換するならついでにビードストッパーを入れれば一石二鳥なので入れてしまいましょう!

 

ホイールを車体から外す!

のその前に!この部分の締め付け方に注意!

本当はタイヤ交換だけの記事にしたい所なのですが、いろいろ細かい人間なので一応説明させていただきます…。

フロントホイールを外す際のこの部分!
外す時は適当で良いのですが、締め付ける際はこの矢印を示している上の2本のボルトから締め付け、その後に下の2本のボルトを締め付けます。

そして、不安なのはわかりますが、メチャクチャなトルクで締め付ける人が居ます…。
このボルトは細いので締め付けすぎるとポキっと折れたり、ボルトが伸びてしまい、外す時にスタッドボルトごと外れてしまいます。気をつけて作業しましょうね…。

 

そして、これを期にメガネレンチでも良いのでスポークを叩いてみましょう。

キレイに金属音が響けば良いのですが、響かない場合はスポークが緩んでいます。
折れたり等のトラブルに繋がる前に増し締めしましょう。

 

これはタイヤを再利用する場合などですが、外す前にしっかりタイヤを洗って汚れを落としましょう。
保管場所にもよりますが、その場所が汚くなってしまったり、外した際に土がタイヤ内に入り込んでしまいます。

 

そして、ついでにブレーキパッドの残量を確認しておきましょう!
ホイールを外さないと案外見にくかったりするので、しっかり確認しましょう!

時間があるならばキャリパーのメンテナスをしっかり行ないましょう。
キャリパーは定期的にメンテナンスをしないと寿命が縮まります。

 

ベアリングの動きを確認しましょう!
指を突っ込んで回してみます!
普通はちょっと抵抗がありますが、すんなり動きます。

指で動かせない場合は、ベアリングが死んでる可能性が高いです。

 

タイヤを外す前に!

いろいろなチェックを済ませたらタイヤの組み換え開始です!
ですが、その前に!

タイヤ交換中はタイヤを踏んだりするのでブレーキディスクやスプロケットが曲がってしまう場合があります。
タイヤの下には木を置いて、ブレーキディスクやスプロケットが地面に当たらない様にしましょう。

 

チューブの虫を外そう!

まずは、チューブのキャップを外し、虫回しを使用して虫を外して空気を抜きましょう。

チューブのナットが締まっていないのは、ビードストッパーを装着していてもタイヤがズレる場合があるので、チューブが切れない様にするための対策です。

虫を外したらナットを外しておきましょう。

 

虫の劣化具合をチェック!

これが虫です。
長年使ったチューブだと、虫の真ん中のゴム部品が劣化して空気が漏れる場合があるので確認しておきましょうね。

 

ビードストッパーのナットを外す。

これがビードストッパーです。
装着されていない車両の場合はゴムキャップで蓋がされているか、そもそも穴が空いていません!

 

タイヤを外していきます!

まずはビードを落とそう!

まずは、タイヤ交換をスムーズに行うために、タイヤのビードを落とします!

タイヤレバーを差し込み、テコの原理で押し下げるとビードが落ちます。
これをタイヤの全周行ないビードを完全に落として下さい。
片面を落としたらもう片面のビードを落として下さい。

これをしっかりやらないと中々タイヤはホイールから外れてくれません。

長年装着したタイヤは外しにくいのでビードブレーカーがあると楽です。

 

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その他にはパンタジャッキを壁や柱に噛ませてビードを落とすという荒業もあります。

ビードが落ちたらタイヤを剥がす!

タイヤレバーを2本差し込み、グイッとあげます。

この時に、レバーをあまりも奥に差し込みすぎると、チューブも一緒に引っ掛けてあげてしまう場合があるので、ギリギリを狙ってレバーを使いましょう!

そして、自分が最初に外し始めるのはビードストッパーからの位置です。
なぜかと言うと、最後がこの地点になるとレバーの差し込む位置が限られ、極端に外しにくくなる場合があるからです。

 

そして、1本のレバーは残し、もう1本は抜きます。

案外外してもビードは維持されます。

そうしたら、次の位置にレバーを差し込みあげていきましょう。

コツはタイヤは外した場所からあまり遠い場所にレバーを差し込まないこと!
なるべく近い距離でコツコツあげていくと力を使わずに外せます!

 

傷つけたくない人はリムプロテクターを使おう!

色のついたホイールや、キレイなホイールで傷を付けたくない人は、リムプロテクターをホイールに噛ませて使いましょう。
自分は度重なるアタックのせいで傷だらけなので、リムプロテクターは使いません。

リムプロテクターから伸びている紐は、ホイール内にリムプロテクターが落ちてしまった時の回収用の紐です。

 

 

片側を外したらチューブを引き抜こう!

片側のビードを外したらチューブを抜いておこう。
この時はまだ無理がかかるので、チューブの口金は外さず写真の様な形で外しておけばOK!

 

 

次は思い切りレバーを奥に差し込み外します!

この時にチューブが残ったままだと、リムにチューブが擦れてパンクの原因になるので注意しておきましょう。

1本のタイヤレバーで外れない時はレバーを2本差し込んで外しましょう。
レバーを押し込んだら徐々にタイヤが外れるので、その都度レバーを移動させ外しましょう。

これは完全に自分流で、この方法で外れない場合は、最初と同じ方法でタイヤを外しましょう!

 

タイヤが外れたので次は組み込みます!

 

組み替えるタイヤを用意したら、まずはチューブをタイヤの中へ入れます。

 

ビードストッパーはこのタイミングで!

そしてビードストッパーを入れる方はこのタイミングでビードストッパーを入れて下さい!

リムバンドを寄せてビードストッパーを入れ、入れたらリムバンドをビードストッパーの上に乗せればOK!

 

ビードクリームを塗ろう!

ビードクリームは絶対塗りましょう。
塗らないと本当にビードが上がらなくなって後悔します!

タイヤ交換を頻繁にしない方は少ない量のビードクリームでいいと思いますが、1年に何回もタイヤ交換をする方は量が多いものを買っておいたほうがお得です。

 

チューブの口金はちょっとだけ!

チューブの口金をタイヤから引っ張り出し、ホイールの穴へ入れ、ナットを少しだけかけておきます。

ここで完全にナットを締めてしまうとチューブの動きが制限されてしまってやりにくくなります。

同じくビードストッパーの方もナットは少しだけかけて下さい。

 

ビードストッパーを絶対に確認!

タイヤを片側だけ組んだら必ずビードストッパーを確認して下さい。
これでビードストッパーの確認をせずに組んでしまうと、ただの何の効果もない重りを付けてしまうことになります!

関連:ビードストッパー、リムロックとは何か?

参考:難しくないビードストッパーの組み方

ビードストッパーの説明と組み方を説明してます。

タイヤが固くてタイヤがホイールに入らない…!

最後の最後でありがちな、タイヤが固くてホイールに収まらないと言う現象。
無理をするとビリビリとビードが千切れる音が…!

そんな無理をするとビードが切れて密着が弱くなります。
チューブタイヤだとまだ良いのですが、チューブレスタイヤだったら切れたらお終いです。

 

そんな時はビードがしっかり落ちきっているか確認しよう!

タイヤが中々組めない時は、反対側を見てみましょう!
タイヤがはまりにくい時は、ビードが上がっている可能性があります!

実はタイヤを組む時もビードが落ちていることが重要です!

ホイールの内部は、外側より中央の方が深くてスペースがあります!
なので、そのリム中央の深くてゆとりがある部分にビードをしっかり落としてやれば、反対側のビードにゆとりが出来、簡単にタイヤが組める訳です!

 

最後に空気を入れてビードをあげよう!

エアーコンプレッサーなんて持ってない…。と言う方が多数だと思います。
持ってない場合はガソリンスタンドに持ち込むなどするしかない…と思いきや、自転車用の空気入れでも大丈夫です!

 

先端の形状がこのタイプの空気入れなら、バイクのチューブに空気を入れることが出来ます!
この自転車の空気入れはホームセンターで2000円くらいで買った来たものです。

エアーコンプレッサーでは無く、自転車の空気入れを使う場合は絶対にビードクリームを塗って下さい!
これを怠ると本当にビードが最後まで上がりません!

何度手抜きで失敗したことか…。自分はこの空気入れの作業で腰が痛くなることからエアーコンプレッサーを購入しました…w

 

タイヤ交換の動画

 

まとめ

百聞は一見に如かず!!

やりたと言う気持ちが少しでもあるなら実行して下さい。
最初はうまくいかない事ばかりかもしれませんが、それが経験になり自分の技術へ繋がります。

自分の最初のタイヤ交換は、その時1995年製のモトクロッサーのタイヤ交換でした…。
地獄の様な固さで、ホイールが壊れるかと思いましたが、ホイールは強かったですw

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